元繁殖犬と暮らす独身女日記

先代犬の病気や元繁殖犬との生活

また我が家に犬を迎えました。

過去の記事を読み、自分で書いた文章で泣いていました。

愛犬が体調不良になって酸素室が必要になった人が検索してヒットして、少しでも参考になれば良いなと思い消さずに残していたブログですが、また少し更新してみようと思います。

2022年9月11日に繁殖引退犬のパグの女の子を迎えて、3ヶ月以上が経過しました。

二度と犬を飼うことはないと思っていた私と反対で「またいつか飼いたい」と願っていた母が見つけてきた保護団体さんの元に引き取られたいた子です。
引き取られた段階で、2歳にして2度のお産を経験し乳腺に腫瘍がありました。
保護団体さんがアップしていた写真で見る限り、かなり痩せていました。
「この子を迎えたいと思う」そう言った母はつい最近仕事を辞めたばかりでした。
母の余生の良きパートナーになってくれるかもしれないと、正直あまり深く考えずにOKしました。

保護犬を迎えるのは初めてでしたが、パグの飼育経験があり日中も母が家にいると言うことでお迎えの許可が出て、決定からとんとん拍子でうちの子になりました。

テレビ番組などで見る限り保護犬は家に慣れるまで時間がかかり、最初はケージから出てこないと学んでいた母はケージと中に入れるベッドとトイレを購入しお迎え前日に組み立てておきました。

ところがいざお迎えすると、中継地点だった動物病院で初対面した時から尻尾を振り全く怖がるそぶりがありませんでした。

家に帰って部屋に入れてみてもケージには近寄らず、外に出したベッドで昼寝をし始めました。

え?テレビで見たのとだいぶ違う...

元々ブリーダーさんのところにいた子で、乳腺腫瘍以外は健康状態に問題もありませんでした。どこから保護されたのはか決まりで明かされないので不明ですが、子犬を産ませるという目的のためかあまり酷い扱いを受けていたわけではないのだと思われます。

保護犬、と言ってもそれまでの飼育環境はそれぞれに違い、新しい家への馴染み方も千差万別あるのだなと感じました。

とは言えお散歩はした事がなく、排泄物の処理が不十分だったのか肉球の周りの皮膚に炎症がありました。決して普通の飼育環境でなかったことは確かです。

それでも餌を極端に減らされたり暴力を振るわれたりはなかったのかなと推測しています。

「保護犬を迎えようかな」と思っている方、今はとても多いと思います。うちも先代がいなくなった後、「次に迎えるなら保護犬で」と言っていました。

ペットショップでの生体販売が根絶できない限り、繁殖引退犬がいなくなることはありません。それはとても遠い道のりだと思うし、一つの家庭にできることはかなり微々たる事だと思います。

でも、その一歩に役立てた、この子が愛情を受けてこの後の犬生を全うできると思うと、この子に出会えて良かったと思います。

もう更新しない、と言っていましたが、何かあれば書き残していこうと思います。

ペットロスについて

絶賛ペットロス真っ只中です。

亡くなった日が雨だったので、会社にいて夜になって窓の外が雨だと

涙が溢れてきます。

あの日、あと5分でも10分でも早く帰れなかったのかとか、いっその事

休んでしまえば良かったとか、今更思うのです。

朝会社までの道のりで毎朝泣いています。

お正月に母と三人、近くまで遊びに行った事を思い出して寂しさがこみ上げてきます。

仕事をしていても、ご飯を食べていても、何をしていても涙が出ると止まりません。

今までは愛犬がいたから頑張れていた事がしんどくなり、仕事がとても辛いです。

丁度仕事場での自分の立場が変わり、パートさんが増え、以前からいたパートさんの

勤務時間が短くなり、と環境の変化にもついて行けません。

 

私はまだ、3月5日から抜け出せていません。

きっとずっと、抜け出せません。

ここまでを含めて、ペットと暮らすと言う事なんですね。

可愛いペットと楽しい毎日を過ごす、と言うのが動物を飼育すると言う事の

全てではないのだと痛感しました。

 

ペットもいろんな病気になります。

フィラリヤやノミ、ダニだけでなく、癌にも糖尿病にも肺炎にも心臓病にもなります。

痛いとか苦しいとか言えない分、飼い主が分かってあげなくてはいけません。

保険に入れるなら入った方が良いと思います、うちは持病が多くて諦めてたけど。

火葬したところで保険の有無も聞かれたので、そこまで負担してくれるんだなと思いました。

ペットの病気治療のためにお金をつかい、一緒にがんばり、最期は出来る事なら

看取ってあげる。

その覚悟が必要な、とても大変な事なんだ、ペットを飼うって。

 

愛犬がいたから社会人として働いていられたし、まともな人間になれたんじゃないかと

思います。

伝えきれない程のありがとうと、大好きと、愛してるをこれからも伝えて行きたいです。

 

まとまりは無いけど、これでこのブログの更新はおしまいにします。

ペットの病気やペットロスなどで検索をした方のお役に立てると嬉しいです。

 

ペットロスって、終わりが無いと思うんです。

自分が死ぬまでつき合って行くもの。

大好きだった分、大事だった分悲しさも寂しさも大きくて、それは一生をかけて

向き合って行かなければいけないのだと思っています。

これからの人生、あの子の分までガツガツどん欲に、やりたい事やって生きて行こうと思います。

 

なつめ、ずっと愛してるよ。

火葬するまでと、今現在。

亡くなってすぐ、母が病院に電話。

抜糸をお願いしました。

洋服など入れる籠にタオルや赤ちゃん用のおねしょシートを敷いて、

お気に入りの洋服を着せた愛犬を寝かせました。

首がグラついてしまうので枕を入れたら、ほんとうに寝ているようでした。

亡くなった時に開いたままになった目と、ベロが痛々しかった。

母の運転で、愛犬と最後のドライブに行きました。

いつも行っていた病院の前、スーパーなどぐるっと周り、病院へ。

先生と、看護師の奥様に出迎えてもらい、抜糸だけでなくケアを一通りしてくださいました。

汚れた身体をシャンプーでキレイにしてもらい、目も口も閉じ、カサカサだった

鼻は、元気だった頃のように濡れていました。

動物にもエンゼルケアがあるのを知らなかったんですが、家族としてとても嬉しかったです。

そうしてもらうと、本当に寝ているようでした。

先生に、火葬してくれるところを紹介して頂き帰宅後にすぐ電話。

翌日の夕方に火葬の予約をしました。

その夜は愛犬を挟んで、母と三人川の字で寝ました。

 

ペットの火葬について

火葬をお願いしたのは、普通の葬儀社からペットの火葬サービスまで展開している

ところでした。

うちは個別火葬、他のペットちゃんと一緒ではなくうちの子だけで焼いてもらいました。

パルプでできた棺を用意して頂き、そこに寝かせ、好きな食べ物やお花を入れました。

お洋服も、金具が無ければ着せたままで良いとの事。

末期の水やお焼香など、きちんと段取りがありました。

最後のお別れはきっちりと時間をとって頂きました。

火葬には約1時間かかるとの事でしたが、お骨を並べたりと意外と時間がかかりました。

でも、部位毎にきっちりと並べられたお骨を見て、ここにお願いして良かったと思いました。

骨壺に順番にお骨を納めるのは、家族の仕事です。

しっぽの骨が本当に可愛くて、あぁ、骨までこんなに愛おしいんだなと思いました。

今、お骨はまだうちにあります。

いつまでもこのままにしようとは思っていませんが、今はまだこのままで良いと

思っています。

 

火葬をお願いしたのはお寺ではなかったので、その後の法要などはありません。

納骨堂があり、個別と合同が選べるようです。

 

今は毎日お水を替え、お花もお供えしています。

好きだった焼き芋もたまにお供えしています。

今もきっと、あの子はうちの中で私たち家族の側にいます。

 

愛犬との別れ。

愛犬の肺水腫をきっかけにはじめたブログですが、

恐らくこの記事が最後の更新になります。

肺水腫にも負けず、アレルギーとも上手につき合っていた愛犬が

3月5日の夜、亡くなりました。

 

2月に入ってすぐくらいからお腹を下していました。

ちょっと汚いお話しになりますよ。

ウンチがユルかったり固かったり、日によってまちまちのまま半月以上。

もしこんな症状が出ているワンちゃんいましたら、膵炎の危険性あります。

うちの子は、直接の死因ではありませんでしたが膵炎を煩っていました。

何で悪くなるまで気付いてあげられなかったのか、後悔がいつになっても消えません。

ずっと、ただの下痢だと言われ様子見を続けていました。

でも、本当は別に原因があったのです。

いつも行く病院が休みの日に具合が悪くなり、肺水腫の時にも助けて頂いた

近所の病院へ行って判明しました。

人間もも同じですが、動物もセカンドオピニオン大事です。

同じ症状、特に原因がハッキリと特定されていない場合はかかりつけ以外の病院へ行きましょう。

うちはそれで膵炎と腹膜炎、更には腫瘍が見つかりました。

何となく、腫瘍が見つかってから、別れを覚悟していました。

心臓肥大があったので、手術に耐えられないと思っていたからです。

 

2月末の土曜日、手術を受けました。

その日は朝から愛犬にベッタリ、バギーで近所の神社にお参りに行って、いつも散歩で行っていた公園で日光浴をし、家に帰ってお昼寝。

こんな時間が永遠に続けばと、生まれて初めて本気で思いました。

お天気が良く、夢のような1日でした。

手術は無事終了、エコーではどこにあるのか分からなかった腫瘍ですが、切ってみたら脾臓だったので全摘出。

ここからはまだ思い出すのが辛いのでザックリになりますが、その後も膵炎と腹膜炎は回復せず食べる事が出来なくなり、嘔吐からの肺炎で亡くなりました。

これ以上入院していても良くはならないから、と家に帰ってきて3日目の夜でした。

母が仕事を休み尽きっきりで看病していました。

ウンチもオシッコも全て出したのを見て、母は

「もう逝ってしまう」

と思ったそうですが、私を焦らせないよう家に帰るまで待っていました。

私が家に帰った時、愛犬は母に抱かれてベロを出し、荒い呼吸をしていました。

私が抱っこして話しかけると、耳を動かし目を開いて、私の存在を感じてくれているようでした。

 

大好きだよ

愛してるよ

ごめんね

ありがとう

 

私や母が言うたびに耳が動きました。

楽しかった思い出話をしておでこにキスをしてました。

汚れたお尻を二人掛かりで拭いてあげました。

祖父と祖母のところにも連れて行き、お別れをしてもらいました。

もう一度抱っこし直すと、愛犬は2度伸びをしました。

そして、そのままゆっくりと、静かに息を引き取りました。

弱くなって行く心臓の音や白くなって行くベロや耳の裏。

死ぬと言う事はこう言う事なのだと目の当たりにしました。

 

今も亡くなった瞬間やその前後を思い出します。

申し訳ない気持ちと抱えきれない程の寂しさ、虚無感と向き合いながら

日々仕事をしています。

 

過去、いじめられても壁にぶつかっても、「死にたい」と思った事はありません。

でも今回は思いました、死んでしまいたいと。

思い直しましたけどね。

私が寿命を全うして死んだら、またあの子に会えるから焦らないようにします。

酸素ハウスその後

先週の月曜日に緊急入院して1週間が経ちますが、愛犬は回復しつつあります。

肺水腫は発症からの処置の速さが重要な病気で、助かるかどうかは五分五分なのだと後に知りました。重篤化するケースも多いようです。

なので愛犬の様子がおかしいな、と思ってネット検索をされてこのブログを読んでくださった方がいらしたら、迷わず病院へ連れて行ってあげてください。

肺水腫の可能性があります、と伝えると処置が早いかと思われます。

 

また、酸素ハウスのその後について少し書きたいと思います。

 

酸素ハウスに入れた当初、入れる前よりも息が上がってしまいました。

ケージ慣れしていない為興奮したのと、透明なケージの中から見える景色はいつものお家なのに自由にならない!と言う違和感からのパニック状態にあったのだと思われます。

掛かりつけの獣医さんに相談したところ、

「無理に入れてしまうとストレスになるよ」

との事......どうすれば???

と途方に暮れましたが、お陰様で呼吸が安定しているので現在は入れていません。

しばし様子を見て返却かな、と母と相談しています。

 

「ここに入ると楽だ」と理解すると自分から酸素ハウスに入り大人しくしている子もいるのだとか。

ハウスに入れても様子がおかしい場合も、獣医師さんに相談すべきかと思います。

 

肺水腫になってできなくなってしまった事がいくつかあります。

健康体でもダメなんですが、太らせる事。

激しい運動、興奮させる事。

遠出。

病気になるちょっと前に有給休暇を取って母となつめと長距離ドライブに行きました。

行っておいて良かった、もしかしたらもうあんな事は出来ないのかもしれない。

今後はより慎重に先生と相談しながら日々を送ろうと思います。

酸素ハウスについて。

酸素ハウス、酸素濃度の高い環境を自宅で作れるレンタル機器です。

私が今回お世話になったのはテルコムさんの酸素ハウス、画像検索するとすぐに出てきます。

酸素ハウスは犬や猫の他、ウサギやハムスターなどの自宅療養に広く使用されています。

機械とケージをホースで繋ぐ、シンプルな構造です。

ケージは透明なアクリル製、本体には数カ所窓があります。

 

酸素濃度

通常、生活している空間の酸素濃度は約20%と聞きました。

酸素ハウスの中は30〜38%で調整可能です。

調整は搬入の時に係員さんがしてくださいます。

その後の微調整はケージの窓の開け閉めなどで行います。

クーラーや扇風機の風邪が直接ケージ内に入ると酸素濃度が薄くなるそうです。

設置場所は係員さんと相談すると良いかと。

 

大きさ

今回レンタルしたのは中型。

新聞紙を広げた、見開き程のサイズのケージです。

体重8キロ弱のなつめには、小型ケージは小さ過ぎる、との事でした。

モモンガやハムスターのかごごとケージに入れて使用している写真を拝見しましたが、あれは小型でしょう。

使う子の体格に合ったサイズを選べます。

宅配時はケージがバラけた状態で届くので組み立てが必要です。

組み立てた状態だと玄関も入れないお宅があるので、と係の方が仰っていました。

実際、私の家では2階に設置して頂きましたが未組み立て状態でないと階段を上る事が不可能でした。

 

重さ

機械本体だけで約25キロだそうです。

機械の下にタイヤがついているので同じフロア内の移動は可能かと思います。

ケージは別です、アクリルなのでそこまで重くはありませんが大きいので移動には不向き化と思われます。

 

稼働音は結構します。

モーター音なのか?冷蔵庫のような音がずっとしていますし、シュー、と空気を送り込むような音と低い音がそこに混じります。

最長9mまでホースを延長できるので、ケージは近くに、機械だけは遠くに、と言う事も出来ます。

 

室内の温度

これが!難しい!

初日にうちの子が落ち着かなかった原因の一つかなと思っています。

付属の取り説には、凍った2Lのペットボトルをケージの上や中に、タオルを巻いた状態で入れるのが効果的、と書かれていますが、2Lのペットボトルを凍らすのに何時間掛かるねん...と言う事でうちでは大きめの保冷剤を複数、タオルを下に敷いた状態で置きました。

ケージ内にはアイスノンの氷枕(柔らかいタイプ)を入れました。

保冷剤は漏れ出て舐めてしまう危険性があるのでケージ内での使用は注意が必要のようです。

またケージ内は湿気が大敵らしいので、タオルをお忘れなく。

ケージ外側に温度計がついています。

 

ニオイに注意

機械の裏側から空気を取り込み、酸素の濃縮しケージ内へ送り込むので、機械の周辺でタバコやお香、香水は厳禁です。

そのニオイがトラウマになり、2度とケージに入らない子もいるそうです。

また密室になるので中に入れるタオルなども、洗剤や柔軟剤のニオイには注意しましょう。

 

レンタル料

必ず必要な初期費用5000円と運搬費5000円は届いた時にお支払いします。

運搬費は、引き取りの場合は必要ありません。

中型は1日1500円、ただし15日、22500円が上限でそれ以上は16日で返却しても

30日で返却しても同じです。

ちなみに「今日から必要なくなりました」と連絡しても引き取りは基本、翌日なので

次の日の分までレンタル料が掛かるそうです。

うちは9/29にレンタルしたので初期費用と運搬費に加え、2日分のレンタル料合わせて13000円をその場でお支払いしました。

その後は指定の銀行口座への振り込みでの入金のみになります。

 

使用初日

前回の記事でも書きましたが、ケージ慣れしていないと入れた時に興奮して逆に呼吸が荒くなる子もいます。

うちはまさしくそれです。

でも肺水腫の時とは明らかに違う呼吸だったのでしばらく放っておいたら寝てしまいました。

なので、入れたばかりの時に興奮してしまったら、焦らず呼吸を観察すると良いかと思います。

あまりにも落ち着かない場合や様子がおかしい時はすぐ病院へ行く必要があります。

 

 

13歳目前、愛犬の緊急入院 3

9/29 酸素ハウス設置、準備万端の退院

翌日も母が仕事を休んでくれたので、私は朝から出勤。

定時退勤後直接病院へ。

レントゲン写真は素人目に見ても分かる程肺付近の色が濃い!

ただし、この子は心臓病を抱えているから今後もこの症状が繰り返し起こって徐々に弱って行く事も考えられる、そうなったらこの子の心臓が保つかどうかだ。

というとてもシビアなお話。

この数日で私は「この子とのお別れの時」を今までにないくらい感じました。

きっと母も同じ気持ちです。

心の準備はしなければいけない、準備なんかできないけどいつかは来るんだ。

だから出来るだけこの子が苦しい時間を短く、楽しい時間を長くしようと心構えができました。

 

帰宅中、車の中で若干息が苦しそうななつめを帰って即酸素ハウスへ。

「家なのに自由にならない!何か変!!」

と言わんばかりに吠える吠える...息も入れる前より荒い程です。

「酸素ハウス 興奮」

などの語句で検索してみてもそのような投稿を見つけられず焦りました。

ハウスに入れてしまえば呼吸が楽になるのでは?と安心していたのです。

しかし、ケージに入る習慣の無いなつめはケージに入れられた事に興奮&抗議。

結局夜中まで抵抗していましたが、疲れて寝てしまいました。

 

そして9/30、なつめは徐々に酸素ハウスに慣れつつあるようです。

もちろん、入れれば抵抗します。

内側から手でバシバシとハウスをこじ開けようとします(ヒヤヒヤです)

でも抗議して騒いでいる時間が短くなりつつあるように感じます。